2014年がスタートいたしました。
のんびりしていると、あれよあれよと時が経ちます。
遅くなりましたが、昨年10月27日に開催の、柏での『アートライン柏~かしごころ(和心)~』イベント参加のご報告です。

今回の、~かしごころ(和心)~への参加は、アートライン柏の実行委員でもあり、日本画家の福永明子さんからのお誘いによるものでした。
福永さんとは、私の書道、仕事の本拠地でもある、日本橋にまるわる様々のイベントで、おつきあいさせていただいています。
書道関係の人以外の方とのコラボレーションは、何度かやらせていただいておりますが、今回のイベントは、屋外での一日限りの、しかもとても大きな作品を書く!というので、不安半分、でも興味も半分で、即答OK!致しました。
私は、Arisaさんという20代の声と太鼓で表現する女性とのコラボが決まりました。
一度もお目にかかったことのない人だけど大丈夫かな?打ち合わせ無くてよいのかな?
なんとかなるか!などと呑気に構えていました。

とはいうものの、日にちが迫ってくると、屋外で一発書き、破れない紙を用意しなくては! 筆も以前は2本だったけど、大きいのが1本のほうが迫力がある! 墨はどうしよう? 淡墨が乾くのを待っていられないから、濃墨でいこう! アシスタントを何人お願いしたら良いだろう? 観客に墨はねしないように、段ボールの板を用意しなくちゃ! お天気は大丈夫なのだろうか?などなど、いろいろな心配事が頭をよぎりました。

あまり人に甘えることが出来ない私なのですが、今回ばかりは、思い切って私のお教室の生徒さん達に<アートライン柏~かしごころ(和心)~参加が決まりました。ボランティアしていただける方を募集いたします>と、小さなお手紙をお渡し致しました。
すると、沢山の方から、『先生、お手伝いさせて下さい!』のお声をいただきました。
お休みの日にも関わらず、墨だらけになってバケツ持ちをしていただいたり、段ボール板を壁にしていただいたり、撮影していただいたり、紙貼りや筆洗いや、お片付け、、、本当に、皆様にお手伝いいただいたお陰で、イベントに参加できました。
この場をお借り致しまして、皆様、本当にありがとうございました。

さて、私の書いた文字ですが、、、
今回のイベントのテーマでもある~かしごころ(和心)~の、『和』の文字と、コラボさせていただいたArisaさんが、プリミティブな音楽を奏でるとのコメントを書いていらっしゃったのを読んで、これは私のテーマ文字でもある『森羅万象~この世の中のもの全てに感謝~』を選びました。
 
最初に2m✕2mの『和』1文字。
今回新調した大筆、初めて使ったこともあり、思ったよりも筆が広がらず、苦労致しました。
かしごころ(和)4

 
でも、書いているうちに、これはもう思いっきりいくしかない!と、開き直り、力いっぱい筆を動かしました。
かしごころ 和2

 
右側の口の部分の動きを殺さないように、落款は左下に押しました。

かしごころ 和1

 
『森羅万象』は、3m✕6mという大きな紙に書きました。
白い大きな紙の上に立ち、最初の一画を入れる緊張感と、興奮と、心地よさ、これは周りの音や風景が一切感じられなくなるほどのもので、貴重なひとときです。

かしごころ 森羅万象2

 
写真を見ると、生徒さん達の真剣なお手伝い、目、、、
私は幸せな人間です。

かしごころ 森羅万象3

かしごころ 森羅万象4

 
墨を沢山含んだ筆は、そして今回イベント用に墨汁を使用したことも有り、重く、思うように動かず、広がらず、大変に苦労しました。

かしごころ 森羅万象1

 
最後に落款を押して。
落款も大きいので、印泥をつけるのも、押すのも体力勝負でした。
達成感は最上級ものでした!!!

 
かしごころ 森羅万象5

デッキ階段上から見下ろした全体の様子です。

 
かしごころ 全体1

 
作品は最後に展示されました

かしごころ 和3


10月30日(水)朝日新聞 職場体験号外
『アートで知って、アートで作る』
今回書いた作品『和』が、柏商店街のアーケードに飾られました。そのことを、地元の小学生が印象に残る、と書いてくれました。
とても嬉しいサプライズでした。
かしごころ 作品紹介記事