1月18日(土)に、和紙文化研究会の例会に参加させていただきましたので、その簡単なご報告です。

和紙文化研究会の会員日野楠雄さんの講演『和紙と墨色』の第二部で、『和紙は書芸術に向くのか』のテーマで発言、そして実演をさせていただきました。

小津和紙に勤め始めて5年半になります。
もともとは現在も続けています小津文化教室の書道講師をしていた関係で、小津和紙に勤めることになったのですが、それまでは、『和紙』の存在に特別な感情はありませんでした。
でも、ご縁あって、せっかく『和紙』の近くに居るのだから、和紙を知り、和紙に書いてみよう!という思いが強くなりました。

そんな思いから、ここ数年、和紙に書く作品を制作し、発表してきました。
作品作りで感じたこと、書家仲間の反応など、いろいろありました。
今回は、書家として、和紙をどのように使い、その結果、どんな表現ができて、どんな効果があるか?を今までに発表した作品を例にお話させていただきました。

和紙文化研究会

また、その後、様々な和紙に書くという実演を致しました。
もちろん、一般的に書道家が使っている紙は、和紙ではなく、画仙紙という紙ですので、とりわけ淡墨における滲みにおいては、その表れ方は不思議なものですが、私は、それが実に面白いと感じていますので、そのあたりのお話もさせていただきました。

お話させていただきながら、和紙文化研究会の方々のご意見をたくさん伺いました。
私ができることは、和紙に書くことは、とても心地よいことであり、画仙紙に書くのとは全く違う表現が出来るということを作品の発表を通じて、書家仲間や、私の生徒さん、子供たちに知っていただくことだということを改めて実感いたしました。

私自身、手漉き和紙の一点ものの素晴らしさ、美しさ、不思議さ、新しさ、、、などなど、語りつくせないものを感じています。
今後も、和紙に書く作品を発表してまいります。